8月10日
2010-08-10


 「萌えが付属したミリタリー関連」だの「イケメンの石田三成」だのはカンベンして欲しい、それを許容しろと言うのは子供に「ピーマン食え!」と強要するようなモノだ…って話(詳細はコチラ)を見て最初に思ったのは、「逆でしょ」の一言。面白いし長くなりそうなので、ここで長々と理由を述べてみます。
 何が逆なのかって?何か「気に入らないモノ」を押しつけられそうになった時、自分を「ピーマン食えない子供」にたとえたくなる気持ちはわかる。わかるけど、この場合は適切では無さそうだ。私が思うに、この話題の「ピーマン」は「燃えミリ」や「短足胴長武将」の方で、子供は萌えやイケメンを喜ぶ連中だ。つまり、「萌えミリはカンベンしてくれ」という意見は、ピーマン普通に食えるし大好物って大人が、子供用の舌にアレンジされたピーマン料理食わされ、「マトモなピーマン食わせてくれ」と嘆いている…って図式だと思うんだな。
 何故コッチになるのか?これは、「仕掛け人側の意図」を考えればわかる。萌えやイケメンを好む連中にモノ売ることを考えた場合、別に「ミリタリー」や「戦国武将」がセットになっている必然性はあまりない。差別化しやすくて便利って程度だ。にもかかわらず、何でミリタリーなの?と考えてゆくと、「作り手はミリタリーの方が好きなんだろうな」ってのが透けて見える。でなけりゃ、あんなモノ作れないよ。「ミリタリー方面」ではそれなりのレベルにあるはずの私でさえ、たまに感心させられるってレベルなんだから。
 ミリタリーはいい。武将は燃える。そんなコトは当たり前であり、説明の必要は感じない…というのは、ごく一部の人種の話だ。私も一応この人種に分類されることが多いので、その言い分はよくわかる。わかるけど、残念なことにそれを理解できない「可哀想な連中」がいるのも、事実なんだよね。嘆かわしいことに、そういう連中の方が数が多いと来ている。こういう連中に「正しい道」を教える手段として生まれたのが、萌えミリだ。開発目的だけを考えれば、むしろ「燃え系」人間のために生まれたのである。
 しかし…しょせん萌えミリは「お子様向け」である。「ピーマン使っている」のは確かだけど、味付けは露骨にお子様向け。「大人の舌」の鑑賞に耐えるとはとても…というシロモノだ。ただ、これは結局「ピーマンを喜んで食う習慣を付ける」手段に過ぎない。とりあえず食わず嫌いを解消してしまえば、「お子様向けピーマン料理」を卒業して「苦いピーマン料理」を食べるようになる奴が出るかも知れないって期待が持てる。ピーマンってのは苦いんだよ。苦いから良いんだよ。それが「オトナ」の正常な意見であり、「甘ったるいピーマン料理食えと言われると、涙が出てくる」理由なんて考える必要は無いと思うな。
 そりゃあね、私も「初めてピーマン食った時から、オレの求めているモノはコレだと直感した」人間に近い。そんな人間から見れば、「萌えミリ」は邪道以外の何者でもない。理解したくないんだけど…って気持ちはわかる。わかるけど、「ピーマン食える人間が絶滅危惧状態に陥り、ピーマンの生産量がゼロに近くなる」って状態になって困るのは「ピーマン食える側の人間」である以上、せめて存在意義ぐらいは認めてあげないと。
 そもそも、「萌えミリ」の起源はすごく古い。コレを否定しちゃうと、新谷かおるの漫画を否定することになりかねないんですが。あれも「色気あるネーチャンの絵」+「ミリタリー」って部分では共通するわけで。「(萌えミリから入った奴と)ゲームの嗜好が合うかどうか、同じ卓を囲めるかどうかはまた別の話。」などと言うのなら、

続きを読む


コメント(全8件)
コメントをする


記事を書く
powered by ASAHIネット