本日もゲームの話題。続くなあ。こーゆーのは避けたいと思っているんだけど、後回しにしにくい話が多くて…今回は、やっとこさ入手した「新・戦国大名」の話。
「新・戦国大名」…正直言うと、期待と不安の入り混じったタイトルだった。期待の方は言うまでもない。私は「戦国大名」が好きだった。それを現代的にリファインしたゲームが出ると聞いて、期待するのは当然でしょ。ただ…なんつーか、私は「楽しみだなあ」だけじゃ片付けられない立場の人間って気がするんだよね。サンセット版「戦国大名」再販作業に深く関わった身としては。
この「不安」を助長したのが、昨日のこの記事。コマンド誌編集長の中黒殿のブログだ。ここにある「『新・戦国大名』関連リンク」を見たところ、「ルールがわかりにくい」という感想がちらほら…それ見た途端、「戦国大名」ルールブックを格闘した日々がフラッシュバックしてきたんですが。「何がイケナイと言うんだ!」と大いに気になったので、「普及のため普通の書店で買う」という方針を撤回して、確実に入手できる店で買っちゃいました。
そりゃまあ、私は直接も間接も「新・戦国大名」には関わってない。私や私の相手をしてくれそうな人間が「ルール理解できるか」は気になるけど、ルールブックが多少不親切だったからって気にする義務も義理もない…とはいえ、「戦国大名」のルールブックをマトモにすべく精神削り続けた人間としては、やはり気になるからなあ。
とりあえずルールをさらっと一読してみた感想は…「あー、こりゃわかりにくいかも」かな。具体的にドコがどうって話はじ〜っくり熟読してからになるんだろうけど、早くも「質問しないと」って部分が発見されたし。しかしだねえ。一番マズいのは、やっぱり「ルールブック全体に散らばったルールをいくつか読んで、初めてわかるコト」が多いってコトかなあ。
それを言ったら「戦国大名」は…なんて話をしてはイケナイ。そんなコトは我々再版スタッフが一番よく知っている。複雑なルールに慣れてる人間はともかく、もっと「初心者」向けと思われる「新・戦国大名」の場合、「該当するルールを発見するのに手間取る」のは、やはりマズいと思うんだな。
具体的な例としては、「大名が死亡した際の解決事項」かな。具体的に何がどうなってどう処理するのか、私も一読しただけじゃよくわからなかった。「多分こんな感じ」ってのはわかるけど、それで正しいかどうかはしっかり読み返す必要がある。
何でそうなっちゃったのか?うーん…多分だけど、ルールブックを薄くしようとしすぎたのでは。大切なことは重複を恐れず、何度も書いた方が良いと思うんだけどなあ。「戦国大名」はそうしていた(のはいいんだけど、相互矛盾が山ほど…)わけで。あと、個人的には「ここはもっと細かく書いた方が」ってモノも見つけている。
とはいえ、私は「ルールブックはとにかく細かく書け!簡潔にしようなんて考えるのは百年早い!」って意見の持ち主だからして、私の言い分に従ったルールブックにするのが正しいとは言い難い。でも、全体として「お世辞にも出来の良いルールブックとは言い難い」のではないかなあ。少なくとも公式に?そう断言した人間が、私以外にチャンといるのだからして。
私がルールブックを読んだ限りでは、多少の疑問点はあるけれども、全体としての出来はキチンとしているような気がする。悪いのはルールがどうなっているかじゃなく、ルールブックじゃねえかって気はするね。
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