9月14日
2010-09-15


 体調不良。ここに来て、まさかの夏バテ。暑かったから…つーより、寒暖差にヤラれちゃいました。皆様も体調には気をつけて下さいませ。
 本日の話題は、先日休刊したコミックバンチ関連。なんとこの雑誌、分裂増殖しやがった…何がどうなっているのか私にもサッパリわかんないけど、とりあえず思うところを書いてみます。
 以前書いたことではあるけど、まずは書誌情報。コミッックバンチ。新潮社刊行。毎週金曜発行の漫画週刊誌「だった」。8月末に休刊し、12月をメドに新雑誌「@バンチ」が創刊される見込みだそうな。詳細はともかく、私の「この雑誌の総括」は以前(6/25)語った。ここまではいい
 問題はここから。各種広告やWebニュースによると、10/25に「コミックゼノン」って月刊の漫画雑誌が創刊され、どうやら旧バンチの作家・作品のかなりを「引き継ぐ」模様。当然出版社は異なる。まさに分裂増殖。
 雑誌が分裂増殖するってのは、実はそう珍しい話じゃない。一般人にはあまり知られていないようだけど、増刊だの別冊だのを持つ雑誌って、結構あるのだ。それが独立した雑誌になるような形で「分離」し、その際本誌の連載を一部引き継ぐ…って話はあったからね。特にコレをよくやるのが講談社系列。特に「モーニング」系列は、何がどーなっているんだか私にもサッパリ…
 しかし、今回のような「雑誌休刊〜新雑誌創刊って流れがある中で、作家・連載を引き抜く形で別会社から別雑誌創刊」ってのは、聞いた覚えがないなあ。そりゃまあ、雑誌休刊・廃刊ってのはたまにある話。そこに連載持っていた作家がある程度「斬られる」のも、仕方ないと言えば仕方ない。斬られた作家は仕事見つける必要があるから、別の会社の雑誌に移って仕事する…なんてのは当然だろう。余談だけど、雑誌廃刊に伴って掲載先を移した作品ってのもいくつかある。「雑誌の生命を吸い取っているので不死身」と言われた「火の鳥」(手塚治虫)とか、「何度壊しても『キング編集室』が復活する…どころか、最近は2つに増えてます」(注:ごく一部のゲーマーにしかわからん表現です)「超人ロック」(聖悠紀)とかね。
 何でこうなったのか?私が仕入れた情報によると、こうなる。元々新潮社は、「コミックバンチ」の編集を編集プロダクションに委託していた。そんでもって、休刊と同時にその編集プロダクションを「斬り」、直営でコミック雑誌を出す気になったそうな。それに対し、どうやら斬られた編集プロダクションが「新しい出版社」を見つけ、そこから新雑誌…と称してコミックバンチを復活させる気になったらしい。どーゆー話があってどーなったのかサッパリわからんけど、とりあえずは「敵対的な分裂増殖」と呼んでいいと思う。
 私は基本的に「雑誌の廃刊・休刊」が大嫌いである。いくつもトラウマ抱えているから。けど…分裂増殖ってのはどうかと思う。どこぞのエロゲメーカーが「解散したはずが、分離増殖した」(実態はまるで分離してません。仲良くお互いの仕事やってます)件だってイマイチ納得できてないのに。色々「オトナの事情」があるんだろうけど、読者としては混乱するだけだ。なるべくならやめて欲しい。
 問題は、「作家・作品の振り分け」がどうなるかだけど…これは、現状では「コミックゼノン」陣営の圧勝じゃないかと。「北斗の拳」の原哲夫、「シティーハンター」の北条司を抱えているんだから。飛車角を分捕ったようなものだな。ただ、「元が所詮コミックバンチ」だってことは認めるしかない。今後ドチラが「売れる」のかについては、まだ何とも言い難い。

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[紫(ヲタクな話題)]

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