12月3日
2006-12-04


 本日は更新する余裕がある。ので、関ヶ原トーナメント準決勝、チャンプVS有楽斎殿の結果速報。ただひたすら見学してたので。いやあ、勉強になりました。
 私が到着した時点で、勝負はもう始まっていた。盤上を見ると、もう岐阜城が陥落済み。最近はここで粘ることが多いんだけど…と思いつつさらによく見ると、島津の姿がない。これは帰国しやがったな?これは一応東軍有利だな…そう状況判断をする。
 東軍は有楽斎殿。前回決勝で東軍選んで負けているだけに、真のリベンジ。漢だねえ…と言いたいところだけど、単純に勝機があったからと見る。対するチャンプは、岐阜が陥とされてもまだ余裕。まあ、そうでしょ。真の勝負はココからだからねえ。
 しかし、しばーらくの間盤上に大きな動きはない。揖斐川を挟んでのにらみ合いが続く。両軍とも派手に動くには戦意が揃わないようだ。こうなるとうかつには動けないからねえ。ただ、その間にも盤外で戦いは続いている。それは調略戦とカード引き。
 カード引きの喜怒哀楽はいつものこと。中山道を通過する部隊が、「上田で足止め」喰らわずにさっさと戦場へ向かったのはまだしも、6ターンに大阪城から毛利輝元隊が出撃!両者とも「止める」カード無し。これはちょっと珍しい。まあ、どう考えても西軍有利な取引だけど。
 6ターンにはサドンデス判定がある。そのため、「勝ち逃げ」狙いで東軍がそろっと動きを見せる。この結果北陸の丹羽と伊勢路の吉川が寝返ったけど、長宗我部に対する調略は失敗。これが寝返っていれば「連鎖寝返り」が狙えたと思われるだけに、少し痛い。
 しかし、この時点で東軍は動きを見せる。南方から揖斐川を渡河する構えを見せ、浅瀬でもないのに渡河成功。迎撃されることも後方に回られて各個撃破されることもなかった。これは西軍にとって少し痛い展開か?東軍にしてみれば、揖斐川を渡る瞬間がかなり危険なのは間違いないわけで。しかし、西軍にしてみれば「想定内」なのは間違いない。
 ただ…真剣勝負なのでこの場は何も言わなかったけど、ここで大軍が南から渡河したのは、東軍にしてみれば大きかったと思う。川を渡っただけでなく、伊勢路の出口を大軍で抑えたわけで。案の定、吉川裏切りにより放置された(そーゆールールだ)毛利秀元隊が瞬殺され、伊勢路からの別の出口(西の方にある)付近にいた長宗我部があっさり葬られる。南方渡河を成功させただけに、これら一連の動きを「手数をかけず」実行できたのは大きい。これだけ動いているのに、東軍に大きな隙ができてない。
 この後は、「言葉で説明するとつまらん」終わりを迎える。盤上に到着した家康本体と、渡河して大垣城の背後に回り込んだ部隊で、大垣城の部隊の動きを封じ込め、大垣城を包囲。その一方で少数の部隊が近江へ突破を果たし、東軍の勝利。派手な合戦は…事実上起きてない。
 東軍の勝因は、細かい優位を丹念に積み重ねたことに尽きる。調略による寝返りは最小限に近い(これは東軍には少し不満のある展開)にもかかわらず、じりじりと優位を拡大し、結果的に西軍を「何もできない」状態に追い込んだ。対する西軍は、早い段階で何かしら大胆な解決策が必要だったのかも。感想戦では、大垣城から有力な部隊を後方に下げ、そこで活用すれば…という意見が出されていた。

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[赤(ボードゲームの話題)]

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