9月23日
2005-09-24


 というわけで、私のオススメはやはり岩波少年文庫版。コレじゃ駄目って理由が何1つ見いだせない。子供向けだから難しい言葉が使えないってハンデがあるのは確かだけど、そもそもそういう表現は可能な限り排除するべき作品でしょ。各社版とも「上回ってる」場所があるのは事実だけど、総合的に見るとはっきり負けてるかな。正直言って、思った以上に差があった。
 私に言わせると、そもそも企画段階からして「敗北」が決定づけられているような気がする。岩波少年文庫版を「子供向けだから」って理由だけで手に取らないような奴は、「星の王子さま」を読んでもちゃんと理解できない。それはつまり、ゾウを飲み込んだウワバミの絵を見て、「これは帽子だ」とヌカすような輩ってことだから。そんな連中に向けて翻訳しようって魂胆がある以上、どこか「大事なところが落ちた」ものになっちゃうのは当然のことじゃないかな。
 まあこれはあくまで私の感想であり、あくまで当てはまるのは私に対してだけじゃないかと思われる。じゃあココを読んでいる皆様にとってどうなのかは、自ら読んで判断してもらいたい。結局の所それ以外に判断材料があるとは思えないので。

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