9月11日
2011-09-12


 色々あって久々の更新。まいったね。誤記訂正とか放置しちゃってたし。色々あるんですよ私にも。はあ。
 本日のネタは、放置しまくっていた凱旋門賞ネタ。流石になかなか書く気になれなくて…結論から言います。今年の凱旋門賞行きはキャンセルしました。理由は、ヴィクトワールピサが回避したから。普通だったら色々悩んでどうするのか決めると思うんですけど、今回は全く悩みませんでした。
 悩まなかった理由?朝起きて、「よし、今日は仏旅行の申し込みを…」と思ったその日に「ヴィクトワールピサ回避」ってニュースが飛び込んできたから。これは「何か」が私に行くなと言っている…そう判断しました。
 これは、私にしては珍しい行為である。今までの私は「それでも行く」ってコトをやらかしてきたのだ。元も顕著な例は…あれはいつだったかなあ。口蹄疫騒ぎのおかげで日本馬が香港行きを残らずキャンセルした時のことだ。にもかかわらず、私は香港に行った。「香港馬が見られればそれでいい」って言って。他にも、原居民様が行く「かも」ってだけでバーデン大賞を観に行ったこともあるなあ。本来の私は、そーゆー人だ。
 海外遠征応援旅行には、この手のリスクがつきまとう。それはよーく知っている。応援している対象の馬が実際パドックを歩いている姿を見ただけで受ける感動は、今も昔も変わらない。「万難を排してココに来てくれたんだ」ってコトは、自分がソコにたどり着くまでの苦労(当然、色々ある)を思い出しただけで想像できる。にもかかわらず、いつもと同じ姿を見せてくれる競走馬の頼もしいことと言ったら…私がフジヤマケンザンを尊敬しているのは、香港国際カップ(当時表記)を勝ったからではない。あの当時の海外遠征にもかかわらず、勝ち負け出来る姿をパドックで見せてくれたからである。
 そうやって考えてゆくと、本来ならば今回も私は凱旋門賞に行くべきだったかも知れない。そりゃあヴィクトワールピサ不在は哀しい。現地に行っても、「何でこんなトコロまで…」って思いをするのは間違いない。けれど、スタッフはもっと口惜しい思いをしているのだ。その気持ちを万分の一でも味わうため、遠征に行く…というのも、1つの考え方だと思うな。少なくとも、今まで私はそうしてきた。これからも基本的にはそうするつもりだ。
 なのに今回日本に残ったのは、「無事に戻ってこい」って気持ちが強かったから。初の取り消しだったら、今まで通りにしたような気がする。香港に続いて二度目だからなあ。無事を祈ることの方が優先だ…ってワケじゃないな。変な話だけど、「オレが危ない橋を渡るワケにはいかない」って意識が働いた気がする。
 今年の中山記念の日、私は中山の馬頭観音に「ヴィクトワールピサが無事戻ってきて、再び日本で元気に走る姿を拝めますように」と願を掛けていた。そりゃあ勝って欲しい。けれど、まず最初に心配すべきはこの点だ。私と似たような競馬歴を持つ人なら、その思いは強いんじゃないかな。ホクトベガの件をリアルタイムで知っているから。まずは無事にレースを終えて欲しい。勝ち負けはその次の話。海外遠征が今以上に冒険だった昔を知る身としては、こういう想いが強い。
 そんなこちらの想いをどう受け取ったのか、ヴィクトワールピサはドバイで勝った。にもかかわらず、香港で取り消し・凱旋門賞も取り消し…無事な姿を見て安心したい、ってのが本音としてある。勝ち負けも大切だ。リスクを避けて安全策をとることが、競走馬として正しい姿とは思えない。けれど、ここは無理しないで欲しい、とにかく日本の競馬場に元気な姿を見せてもらいたい。そう思うのは自然なことではないかと。

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[青(競馬の話題)]

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