11月11日
2009-11-11


 ちょっとしたコトにハマってしまい、更新をすっ飛ばす羽目に陥ってしまった。申し訳ない。実は、今年の「クソゲーオブザイヤー」の選考(2chのスレ)を読んでいました。そこでまあ、罪滅ぼしを兼ねて?ここで紹介されていたスゴいクソゲーの話をしようかと。
 私はボードシミュレーションゲーム限定で「単なるユーザー」の域を少しだけ踏み外している。商業誌に記事書いたり、いくつかのゲームに私の名前が掲載されたりしているからなあ。だからって偉いワケじゃないけど。ただまあ、そーゆー立場なので、「駄目な作品・失敗作」に対する興味は、なるべく持つように努力している。
 プレイして楽しむだけであるならば、駄目な作品は単に駄目なだけだ。そんなものにつき合うのは時間の無駄でしょ。でも、「ゲームの善し悪しを批評する」とか、「ゲームデザイン作業に関わる」なんて立場から見ると、実は駄目な作品から学べることは多い。「このゲームはドコが駄目なのか、何故そうなったのか」なんてコトを考えることにより、色々活かせるので。良作〜佳作だけ触れていたからって批評・デザインなどは出来ると思うけど、「あえて駄作のネタを仕入れる」ことが無駄ってワケじゃない。人それぞれだ。
 クソゲーオブザイヤーの存在自体は、前々から知っていた。実際に「何が受賞したのか」確認するようになったのは、去年からかな。去年は「大物がたくさん出た」って話を聞いていたので。今年は、とあるゲームが「F男基準で」許せない領域に到達していたので、つい現時点での選考が気になって…「クソゲーオブザイヤーwiki」(リンクあります)に2chの過去ログがあったので、丹念に読んでしまいました。
 許せないゲームとは何かって?思い切って名前出しちゃおう。「人生ゲーム Wiiware版」(タカラトミー)である…なんつーか、駄目とかいいとかいう話を通り越して、許せないレベルの怪作だと思う。怒ったと言うより、すごく空しくなった。多少ジャンルが違うとはいえ、普段から「面白いゲーム」を求めている自分の人生を否定されたような…
 一部の人は、「クソゲー=バグがあってゲームにならないモノ」と思うかもしれない。この認識は、大きく間違っているワケじゃないけど正しくない。この世には、バグの有無とは無関係に「ゲームとしてダメダメ」なものがあるんだよ。バグってのは「プレイしていて苦痛を感じる要素」の1つだから、ある程度は重要だ。でも、それだけでどうこうって話じゃない。実際、「人生Wiiware」にバグはない。
 じゃ、ドコが駄目なのかって?まず、ボード・コンシューマー&PCを問わず、ゲームとして最低クラス。要はすごろくゲームの一種なんだけど、すごろくゲームとしてかなり出来が悪い。だって、「ゴールが無い周回マップ、マス目は選択式の分岐により変化するけど、短い方で19、長い方でも21」ってマップに何を言えと?ルーレットは人生ゲーム伝統の1〜10までだから、最速2回で1周できちゃう。これを15回繰り返してゲーム終了。「○周したら」「誰かが持ち金○円に達したから」なんて終了条件は選べない。おまけに、マスに止まった時のイベントは大半が「カネの増減」だけ。一応カードもらえるマスがあるけど、もらえるのは「○マス進む」系のカードだけなので、「だからどーした」ってなもの。小学生に授業で「すごろく作ってみましょう」ってコトをやらせたとしても、このレベル程度のものは期待できると思われる。最後の逆転要素?あっても無くても心底どーでもいいレベルのもの(大抵の場合、逆転には至らない)がある。だからどーした。

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[紫(ヲタクな話題)]

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