4月23日
2007-04-24


 ここで落ち着いてマップ全体を見直してみる。このゲームの赤軍は結構強い。ある程度集結してると、苦労の割に進めないのは確実。てことは、手薄なところを崩したい。赤軍はスモレンスク東部に反撃用の兵力が集結してる。ココに突っ込むのは論外。それと南方にもかなり兵力がいる。序盤から兵力を多めに送り込んでいたので、「後で攻めよう」と無視していたツケが…
 この時点でかなり負けた気分になっていたけど、やっと手薄なところを見つけた。南東方向である。ここはよく見たら「移動力はあるけど戦力はさほどでもない」部隊がいるぐらい。こちらの主力をぶつければ崩せる。しかも、好都合なことにイェルニヤ(コレも街の名前)というオイシイ得点源もある。赤軍は快速部隊が不足している(元々そういう軍隊だ)ので、別方面から救援を送り込んでも間に合わないはず…つーわけで、この方面へ進撃し、サクッとイェルニヤを占領して勝利した。
 このゲームもかなり面白い。独軍は色々できるようでいて、実はさほど戦力がない。あれもこれも…と手を広げすぎると、自滅すると思われる。その代わり移動力が山ほどあるので、敵の手薄なところを的確に攻撃できる。この利点を上手く使わなくてはいけない。赤軍は結構戦力があり、重点防御したところでは独軍と五分に渡り合える。しかし移動力がないので、柔軟な対応が苦手。どこにどれだけ兵力を送り込むのか考えないと、各個撃破されてしまう。その辺のバランスが良くとれている。
 実のところ、私の勝因は「さっきドイツ装甲師団長をプレイしたから」だったりする。「包囲されたら不利」なルールなのに、きちんとした戦線を張らずに戦うのが有利…って部分が共通してるんだよね。一般に赤軍の移動力は少ないので、独軍は「側面を気にせずに」突っ走り続けることができる。その辺の感覚を思い出した後のプレイだったので、的確に相手の弱点を突くことができたんでないかなあ。実は独軍、最後までまともな戦線できなかったし。
 赤軍のプレイも悪くはなかった。序盤南方に大兵力を送り込んだのは、正解だったと思う。独軍がマトモに相手してたら時間の無駄になったと思われるし、最終的に街2つを守り抜いたのだから。むしろ問題は、スモレンスク周辺に兵力を送りすぎたことじゃないかと。ここは強力な反攻を行いやすいし、成功すれば点を稼ぎやすいのは確か。でも、今回は多少兵力が余っていたような。その兵力がイェルニヤ周辺にいたら、こっちは勝てなかったでしょ。
 実は反省点も山ほどあるプレイではあったけど、「鈍重な赤軍を振り回して」攻撃しまくった末の勝利というのは実に良かった。まさに「電撃戦」っぽく戦えた気がして。私にしては珍しく「華麗に」勝てたんでないかな。得点的には僅差ではあったけど。
 ただ…次はもう少し研究してからプレイしたいな。得点では僅差だったことを考えると、下手すると「気持ちよく勝っているようで、実は負けてる」可能性があったわけで。もう少し先の展開を読みながら戦えるようにならないといかん。ただこのゲーム、展開が多彩になるようなルールなので、結論はなかなか見えないと思う。そこがまたいいところかな。実にトーナメント向きのゲームだと思う。ってことは、やっぱちゃんと研究しないと(笑)。

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[赤(ボードゲームの話題)]

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