とりあえず評価しがたい皐月賞。一応、私なりの回顧をしてみよう。多数ネタではあるけど、ダービーの勝ち負けがかかっているだけに…
私の予想はこう。今回、とりあえず逃げたい馬が多い。結果としてスローペースにはならないだろう。後は「前が残る馬場」なのか「差し馬が届く馬場」なのか見抜けばOK…のはずだった。
逃げたのはまずサンツェッペリン。しかし、スローに落とそうとしてヴィクトリーにハナを奪われる。この辺の融通のなさが松岡君だねえ。ま、逃げ馬の中ではこいつが一番「ハナに立つ必要がない」馬かなと思っていたけど。しかし、モチがいない。おい、どーした。
ペースはちょいと速め。これは前の馬は苦しいなあ…と思っていた。4角回ったときの手応えは、「ある程度粘れそうだけど、何かに捕まりそう」な感じ。そんでもってオレの馬が外から差してきてだなあ…と思っていた。
よくわからんのは、ここから。サンツェッペリンに交わされたはずのヴィクトリーが、何故か蘇って差し返す。そこからさらにサンツェッペリンが詰め寄るけど、また蘇る。そうこうしてるにもかかわらず、差し馬がやってこない。やっとこさフサイチホウオーが詰め寄ってきたと思ったら、差しきる前にゴール。あ、あれ…
勝ったヴィクトリーは強かった…ヘンなところが。上級条件で逃げ馬が勝つときは、多少なりとも華麗さが伴うことが多い。目標にされるので、「ダラっと流れてそのままゴール」って形になりにくいから。けど、今回は結果としてそうなった。並の馬にできる芸当じゃないんだけど、何かがオカシイ。
私が思うに、これはサンツェッペリンと熾烈な叩き合いをしてたのが原因ではないかと。交わされかけてまた差し返すあたり、勝負根性はかなりなモノだと思う。けど、逃げ馬のこういう勝負根性は「とにかく他の馬と関係ない」局面で発揮されることが多いんだけどなあ。熾烈な最下位争いとか。「こいつにだけは負けるか!」って争い続けてたら、なんか他の全てにも勝っちゃいました…ってことじゃないかなあ。
この見解を裏付けるのが、鞍上だったカツハルのコメント。「まさか勝ってるとは思いませんでした」だもんね。GI139連敗を脱出したってのに、おそらく実感ゼロって態度だし。勝つと思わなかった…ってのはよくあるけど、「勝ってると思わなかった」は違うだろ。相変わらず周りが見えてないジョッキーだなあ(笑)。
それじゃあ、有力馬がドジ踏んだのか?うーん、おそらく。特にフサイチホウオーのアンカツは悔いが残ったのでは。イメージ通りに馬が動いてくれなかったんじゃないかってフシはあった。それと、「今日の馬場なら強引に外回しても届く」ってイメージがあったような。9Rでこーゆー勝ち方してるからね。
ただ…この時勝ったのはブレーヴハートなんだよね。ローエングリンの弟だからか、素質はあるけど競馬がド下手。色んな意味で参考にならんだろ…まあ名手アンカツが騙されたくらいだから、元POとしてこの馬をよーく知ってるはずの私が「今日の馬場なら外が届くな」と騙されても不思議はない…ってことにしておいてくれ…
アドマイヤオーラはいいところなし。いや4着なんだから頑張ってはいるんだけど、あれじゃあフサイチホウオー逆転なんて無理でしょ…って内容だった。馬の力がどうこうってのもあるけど、「武豊の確変状態はもう終了?」って印象があった。武豊は基本的に「ハマりが深いけど、好調も長い」ジョッキーだと思っていたのになあ。誰かが目押し間違ったのか?
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