5月8日
2006-05-09


 こーゆー時代が来ると、今までの法則はあまり意味が無くなる。混乱するのはPOGフリークだけじゃないから。厩舎も混乱するだろうし、馬主もそうだ。ここで主張しておきたいのは、こういう「時代の変わり目」では、過去に成功していた奴ほどヤバいってことだ。過去の成功体験を否定するのは難しいから。
 「そんなのはわかっている」とおっしゃるアナタ、多分私の言いたいことはわかってない。そう公言する人間の大半は、「時代が変わったから、新しい理屈を見つける必要がある」と主張しているに過ぎない。私が言いたいのは、「時代は変わった、理屈はない」である。「何か理屈があるに違いない」って考えそのものが、SS時代の産物だと主張しているわけだ。
 まあ、これは相当大げさな話である。実際のところは「何かしら」信用に足る理屈はあるでしょ。その昔だって色々理屈はあったわけだし、時代だって変わっている。その昔は情報への接点がないも同然だけど、今は「その気になって探せば落ちてる」からね。
 ただ…私が危惧するのは、この先「努力が報われない」時代が来たりしないか、ってことである。実のところ、「成功する理屈がない」ってことの恐ろしさはここにある。成功する理屈がないってことは、それを見つける努力を積んでも積まなくても同じってコトだ。モーレツに単純な話をすれば、努力してもしなくても同じなら、努力しない方が「得」である。これは冷厳な事実でしょ。
 「努力が実を結ばない」時代が来てしまうと、実はPOGはヤバい。POGってのはその性質上、主催者の負担が大きい。主催者ってのは大抵「大馬鹿野郎」なので、自分の努力そのものは厭わないと思う。怖いのは、主催者が「白ける」こと。一般参加者が「努力してもしなくても同じ」などと考え出し、主催者が「じゃあ何でオレだけ努力しなきゃいけないんだ」って考えたら…こうなると、POG文化そのものの衰退だね。
 この図式は私の「最悪の予想」であり、正直言うと実際こうなる可能性は低い。ただ、世間の動向を見ていると、とりあえず「SS産駒がいない、理屈がないからこそPOGは面白い」って方向には向かってない気がするね。まあ今年いきなり盛り下がるとは思ってないけど、来年辺りどうなるコトやら。まあ、現POのダイヤモンドヘッド惨敗より、元PO馬のパーフェクトダンス放馬に衝撃を受けてるような、私には関係ない話かもしれないけど。これはこれで「正しい姿」なんだけどさあ。だって、最初にゴールして単勝1.0倍なんだから…

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[青(競馬の話題)]

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