10月25日
2005-10-25


 本日はゲームの話題。菊花賞だってのにゲームの方に顔出したから…ってわけじゃなく、少し他の話題で。題して「ユニットの種類の和訳」。一応は部外者向けの話題だけど、そんな奴はこの色の話題読まないでしょ(苦笑)。
 将棋に「飛車」「角行」があるように、シミュレイションゲームにも色んな種類の駒がある。将棋と違うのは、見た目同じでもゲームによって色々「できること」が異なる点。ま、「戦車は2回動ける」とか、「攻撃しながら前進できる」なんてのが代表。だからルールをいっぱい読む必要がある。
 そーゆー区分けとはまた別に、国籍が異なると「本質的に同じなんだけど呼び名が変わる」駒がある。これは単に雰囲気の問題。当時米軍が何て名前付けてたのか、独軍はどう呼んでいたのかで使い分けてるだけ。ただ、ゲーマーの間じゃ無意味に常識と化してるようなので、一応紹介してみようかと。
 フツーの歩兵中心の部隊ってのは、おおむね「歩兵」と呼ばれる。これは大抵基本となる部隊なので、駒1つ1つを指すときは「第1師団」などと「歩兵」を略すことが多い。例外は赤軍ことソ連軍。「狙撃兵師団」などの長い名前で呼ばれることが多い。これは別にゴルゴ13みたいなのがいっぱいいるワケじゃなく、「ライフル師団」の完全和訳がこうなるだけ。
 フツーの歩兵が単なるトラックに乗って移動する場合、「自動車化歩兵」と呼ばれる。ただ、米軍では普通この名前は使わない。大抵トラック乗ってるから。英軍もこの名前で呼ぶことはないのがフツーだけど、別に全部トラック乗ってたワケじゃないようだ。英軍は長い期間世界中で戦ってたから、ワケわからん。
 問題はココから。装甲版のある頑丈なトラックに歩兵を乗せた部隊(実際は戦車とかもそこそこ持ってるけど)の場合、独軍だと「装甲擲弾兵」、英米または赤軍だと「機械化歩兵」と呼ばれる。「擲弾兵」って何かって?要は手榴弾投げる人のこと。かなり昔、まだ歩兵が槍持つことも多かった時代から使ってる区分らしいので、実態とさほど関係ないようだ。
 戦車中心の部隊はややこしい。英米軍が「機甲」、独軍が「装甲」、赤軍が「戦車」になるらしい。少なくとも「第3帝国」ってゲーム(古典的名作の1つ)じゃそうなっていた。英語でも「アーマー」「パンツァー」「タンク」って区別されてる。どいつもこいつも要は戦車のことなんだけどねえ。まあ少なくともゲームの本場アメリカの大メーカーがこう呼ぶと決めたので、日本でも区別するのが一般的のようだ。ちなみに日本軍は「戦車」を使う。ほとんど出てこないけど。
 もっとややこしいのは、ちょっと強い兵隊の部隊。英軍・日本軍が「近衛」、独軍・赤軍が「親衛」になる。けど、英語だと英軍・日本軍・赤軍が「ガーズ」で、独軍が「SS」なんだな。要は親衛隊のことなんだけど、英軍・日本軍の「ガーズ」は「王宮(皇宮)を護衛するための連中」ってだけで後はフツーの部隊と大きく変わらないのに対し、独軍・赤軍の場合は「特別に強い連中」がこれを名乗った。独軍のSSってのは日本語でもそのまま使うことが多い。
 こいつらが実際の盤上でどう動くのかはゲームごとに違うけど、名前はこんな感じになる。プレイしていればそのうち自然と覚えるんだけど、そこそこのベテランでも時々勘違いするんだよね。別に覚えたからどうってワケじゃないけど、とりあえずは紹介してみました。
 なお、日曜は「賭けオンスロート」なる無謀な対戦から逃げ、「関ヶ原」って別のゲームをプレイしてました。これがまたヘロヘロで…色んな意味でバチが当たったのかも。ま、月が変わればツキも変わると言うことで(苦笑)。
[赤(ボードゲームの話題)]

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