6月23日
2014-06-24


 色々省略。今月発売のコマンドマガジン117号に、「誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくい『萌えミリ』ブームがボード・ウォーゲーム市場に与えた影響のすべてについて教えましょう」(長い…)という記事が掲載された。この方面の「最前線」で戦った経験者として、遠慮無くツッコませてもらう。
 冒頭部分で萌えミリブームと、その恩恵に与った燃えミリ業界のことを紹介し、「ウォーゲーム市場も同様の恩恵に与ったのではないかという推測が成り立つ。」などと書いてあるけれど、誰がいつそんな推測ブチ上げたんだ…ってのは、小一時間ほど問い詰めたい。「アレは基本的に我々とは縁のない存在である」って説の方が、遙かに支配的だったと思うぞ。実際、ガルパンブームの影響は「同人で戦車戦ゲームが数多く出た」程度ではないかと。先日になってやっと「ぱんつぁー・ふぉー!」が出たけれど、アレは「ワールドタンクバトルズ」という過去ゲーム再版の話が色々進展したあげく…ってモノであり、純粋なブーム便乗商品とは言い難い。
 私個人の見解としては、「萌えミリ層をこの業界に取り込むことは不可能じゃないだろうけど、そのために必要なリソースを払うつもりがない。よって、結果的に無関係」というものだった。割合から言えば少ないけど、この業界への入り口はアニメゲームでした…って人間はいるのだ。そもそも私の入り口は「超人ロック」なんだし。だから、「艦これ」で興味を持ち、そこからボードウォーゲームに流れてくる人間も、探せばいると思う。けれど、昔と違って「ゲームは電脳系「」が当たり前となっている昨今、自然と流れ込んでくるのを待っているだけじゃ駄目。ウォーゲーマーの側から存在をアピールする必要がある。けれど、そのために必要なリソース…平たく言ってしまえば広告宣伝費を支払えない。支払うつもりがない。よって、好機なのに活かす術がない。みんなビンボーが悪いんや…で片付く問題だと信じていた。
 しかし、この法則はアッサリ破られた。「ねとらぼ」という影響力の大きいサイトに、ウォーゲームのことが掲載されたのである。唐突に。カネ払ったわけでもないのに、強力な宣伝広告効果が出現したことになる。結果としてささやかながら特需が発生し、「日本機動部隊」の売れ行きが増加して在庫が消え失せた。その動きに巻き込まれるような形で私の所に「艦これ即売会で日機のデモプレイやってくんない?」って依頼が来て、最前線で戦う羽目に陥った。その顛末はゲームマーケットで同人誌作って頒布したので、知ってる人は知っている。
 最前線で戦った経験を持つ私に言わせると、今回の記事の内容は「何を今更」となる。いやまあ、私の詳細な感想をまとめた同人誌は今月アタマのゲムマが初出なのだから、世に発表した時期に限ると「ほぼ同時」なわけだけど。いわゆる「萌えミリ愛好家」であっても、「出戻り組」を期待することは出来るし、アピールのやり方を工夫すれば完全新規層の取り込みも…なんてのは、この2月に肌で実感させられたことだ。結論めいたこととして述べられているアピールの重要性・遊んでもらうことの重要性についても、「具体的に何をどーすりゃいいんだ」レベルの問題としてスタッフと話し合っている。そういう意味では、「目新しい結論」は無い。ただ、私だと直感レベルでしか把握できなかったコトが、売り上げという具体的数値で裏付けされたのは大きいけどね。

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��[赤(ボードゲームの話題)]

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