7月7日
2012-07-08


 この色の話題が通じる人、という狭い界隈での話ではあるが、昨日発売の「歴史群像」(学研)8月号は話題になっていた。ウォーゲームが付録につく、って理由から。入手して何か言うのは流行りそうなので、私も珍しくこの流れに乗ってみた。この私が「流行を意識して行動」するのは、本当に珍しい(笑)。
 まずは雑誌本体の話から。私はたま〜に立ち読みする程度。戦史記事とかは嫌いじゃないけれど、基本「ゲーム」に重きを置いているプレイヤーなので、それとの連動性が低いモノをそこまで熱心に読む必要は感じないので。むしろ掲載されている巻末の漫画の方が気になる。単行本になる見込みあるのかコレ?
 ただまあ、この雑誌のターゲット層の1つに「ウォーゲーマー」があるのは間違いない。じゃなけりゃ、読者プレゼントに「ボードウォーシミュレーションゲーム」入れたりしない。「シックス・アングルズ」14号(ベアズ・クロウ)が当たった方=第3希望までに入れた方は、ドコをどう考えてもゲーマーだ。まあ、「好奇心から希望してみたら当たっちゃった」って方もいるかも知れないけれど…
 ゲームに目を移そう。一口に「ウォーゲーム」と言っても、細かく見ると色んなモノがある。「ドコまでがウォーゲームか、ドコまでがシミュレイションゲームか」ってな議論は時折蒸し返され、あーでもない、こーでもないと激論が交わされる。ちなみに私はどちらかと言えば…と言うより、あからさまってレベルで幅広く「ウォーゲーム」「シミュレーションゲーム」と認定している人間の1人だと思う。
 何故いきなりゲームの分類論なのか?そりゃまあ、その辺の議論が出そうなゲームだから。私ならためらいなく「ウォーシミュレイションゲームである」と断言するけれど、「これが?」みたいな意見を持つ人間もいると思う。まあ、ゲーマーじゃない人間こそが主要読者層、って雑誌にバリバリのウォーシミュレイションゲームが入っていたら、ソレはソレで引くけれど。
 どんなゲームなのかを簡単に説明すると、「ミッドウェー海戦」は、空母同士の殴り合い「だけ」を切り取ったゲーム。マップ…と言うよりディスプレイシートとユニットを使う。判定はサイコロ。サイコロの展開図(自作しろと言うことらしい)を見た時には笑った。正直、のりの量を間違えるとグラサイになりそうで怖い自作サイコロより、チットを使った方が良かったと思う。もっとも、ミッドウェーの戦いの前の図上演習で…ってコトは知っている(どころか詳しい)人間向けだから、雰囲気重視ってコトでコレでいいのか。
 「日本海海戦」はソロ専用ゲーム。これまたディスプレイとユニットの併用。ごく単純な運ゲー。一応「プレイヤーが決断」する要素もあるけれど、ちょっとばかり電卓叩けばすぐに「ベストな行動パターン」の解析が可能だろう。私は少なくとも「お得感を演出するためのオマケ」以上の価値を見いだせなかったな。
 「ミッドウェー海戦」の方は…う〜ん、駄目とは言わないけれど、私はあんまり評価しないかな。コンセプトがどうとかシステムがこうとかって理由じゃない。カードゲーム「Lightning:MIDWAY」(だったっけ?)を知っているから。やってるコトはほとんど同じで、ルールはより簡単。カードゲームなので、「相手の手札を推理する」って要素もある。私は「カードゲームはチャチ。やっぱりユニットじゃなきゃ」って哲学は持ち合わせていないので、勝っている部分を見いだせない。これじゃあ、悪いけれど高い評価はできません。あくまで私個人としてはね。

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[赤(ボードゲームの話題)]

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