もっとも、今回のレポートは意識して「コミケ関連情報」をやや多めにした。「せっかく取材なんてやったんだから…」というケチ臭い?理由から。それが正しかったのかどうかは、現時点ではよくわからん。某所で「コミケの話なんぞいらん!」ってなニュアンスのケチつけられているのは知っているけど、それが一般的なモノとは限らないし。そもそも、この記事はどちらかといえば「同人ゲームに興味があり、機会があれば入手したいと思っている」ってな人間こそがメインターゲットであり、単に「どんなモノがあるのか知りたいだけ」って読者は、無視は出来ないけど多少の軽視は仕方ない…ってのが、私の見解だ。ASLの記事がASLやらない人間を多少軽視してるからって、文句付けるのは間違っていると思うわけで。
それにだ。同人誌・同人ゲームの内容を「ドコまで踏み込んで書くのか」も難しい。分量の問題もあるし、あまり書きすぎて「買わなくても内容わかった」などと思われるのも心外だし。ついでにいえば、ゲームをじっくり吟味した上で原稿書く時間もない。もっとも、「コミケフル参戦」なんてしなければ、もう少し時間は取れたはずだから、言い訳と言えば言い訳だけどな。
あと、ゲームの内容を若干軽視したのはもう1つ理由がある。91号で私の記事の隣に掲載された、「魅惑のインディーゲームズ」って連載記事の存在だ。この連載が始まったのは、去年12月発売の90号。私がコミケレポートを書くより前の話なので、原稿書く前に読んだ。この連載記事が1つのゲームを深く掘り下げるって方向の記事である以上、「似たような記事にするのはどうかなあ」って思惑が働いたのだ。一応私だってそーゆー小賢しいコト考えたりするんですよ。ココで何も考えず書き殴っているからって、商業誌の原稿でもそうしているワケじゃない。
繰り返しになるけど、アレで良かったのかどうかは、現時点ではよくわからん。現時点で確認している文句は、「想定の範囲内」なのだ。コミケ関連情報と同人ゲーム関連情報の比率が適切でも、そう言われるはずだからなあ。逆に言えば、こういう立場の人間がこういう文句を付けてこないってコトは、「コミケに行って同人ゲームを買ってみよう」と考えている人間に対し、コミケ関連情報を伝え切れてない危険性がある。かと言って、文句が想定の範囲内だったからって、「コミケ関連情報多すぎ」じゃないって保証にはならない。もっと幅広く感想を聞かないと。
実を言えば、「この人の感想は聞いてみたい」って方はピックアップ済みである。必要ならば、自白剤を投与してでも感想を聞き出すつもりだ。自白剤と言っても、アルコールのことだけど(笑)。原稿料はこの「拷問」に使用するカネ(飲み代とも言う)で消えちゃうんだろうな。金銭的に考えれば、大赤字もいいところ。でも、こういう部分をケチれば、いい原稿は書けない。
コマンド誌にコミケレポートなんて必要なのか、必要だとしても内容は私が書いたようなモノで良いのか、それについては私なりに意見はあるけれど、あまり重要じゃない。大事なのは「私がやらなきゃ、本当に誰もやらない」ってことだけだ。正直、この部分についてはちょっと義憤?を感じる。なんでオレ以外に「コミケレポート書きます」って奴が存在しないんだ。同人ゲーム市場が多少なりとも盛り上がり、「コミケレポートぐらい書きますよ」ってな人間が増えて欲しいと、本気で思う。そうなるためには、私が良い原稿を書く必要があるのだろう。頑張らないと。
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