Windows7が年内に発売されるらしい…ってんで、色々噂は出てきている。発売前から怪しげなニュアンスの話が山盛りだったVistaと異なり、とりあえずはフツーに導入して問題なさそうな感じは受ける。内実は「手直ししたVista」らしいので、深く考えずに導入して良さそうではあるけど…
その一方で、Mac陣営にも動きがある。新OSのリリースが予定されているからね。おそらくは6月に「こーなりました」って発表があるはず。パンター・ティーガー・レオパルドときたので、次はレオパルドツヴァイ…じゃなくてスノーレパード(ユキヒョウ)だとか。何故独語読みなのかは、わかる奴にはわかる。マウスはどーした(苦笑)。
良くも悪くもMacは独自路線を突っ走っていて、実を言えばWindowsをライバルだと思っていない。新Windowsの出来が悪ければチャンスと見て乗り換えキャンペーンを展開するけど、それとMac OSの更新は別に連動してない。流石に「マトモに張り合うのは馬鹿馬鹿しい」程度のシェアしかないし、技術面では「先を行くのはコチラである」と信じている会社だからなあ。Windows7の発売日が前倒しになろうが遅れようが、Appleのやることに変化があるとは思えない。
強いて言うなら、Snow Leopardは「AMDのCPU搭載したマシンで動くのか」が気になるくらい。欧州で「IntelのCPUばかり使っているのは、独占禁止法違反じゃ」なんて叩かれたからねえ。これからはAMDのCPUも使いますよ…って話になれば、色々面白いんだけどね。いや、私は「我が家のFroral Pegasusに叩き込みたい」なんて思ってませんよ?一応は法律違反なんだし。
こーゆー話は、PC業界じゃ「常識」だと思っていた。Macの動向はあんまり知らないって人間でも、Appleって会社の意向は完全には無視できないのがフツー(データや機器の互換性問題でたま~に影響被るので)から、あの会社の「我が道を征く」っぷりは多少聞いたことあるだろうし。でも、これは間違っていたようだ。
某IT系サイトに、「Windows7の出来が良いので、Appleは何らかの対応を強いられるに違いない」ってな予想記事が載った。翻訳だけど。アホか。そりゃあね、CM作る時に「どうも今度のWindowsは出来が良いみたいだから、Windows叩きを前面に押し出すのはそろそろやめるか。飽きてきたし。」って判断をする可能性はある。けど、あの気位だけは高いAppleが、「Windowsの出来が良いから」なんて理由で、Mac OS Xの機能や開発環境をいじくるワケがない。
Appleって会社は、Appleらしい生き様を貫くことを宿命づけられている。一時期互換機の発売を許可するという、「フツーのPCっぽいこと」やらかしたところ、個人株主からおしかり喰らい、あげく「我が道を進むべきだ」って主張の権化であるジョブズ(この会社の創始者の1人で、一時期会社を追い出されていた)を呼び戻して、今に至っているんだから。ことOSの開発に関する限り、「他社が勝手に真似ることはあっても、自社が他社を真似ることはない」とヌカして終わりじゃないかな。良くも悪くも、それがこの会社だからして。
そもそもだ。Windows7の「真のライバル」は、Mac OSじゃない。そりゃあ小癪な存在ではあるんだろうけど、まさかシェア逆転されるような関係じゃないわけで。むしろ気にすべき相手は、Windows XPでしょ。消費者に「置き換える必要なし」と思われたら、結局はアウトなわけで。
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