3月25日
2009-03-26


 WBC、日本が連覇しましたねえ。いやはや、良くやってくれた。おめでとう&有り難うですね。
 勝因は、やっぱり「日本だから」かな(苦笑)。いやね、プロ野球選手のほとんど全てが、「疑いようもなく世界最大規模の野球トーナメント」である、夏の全国高校野球選手権(いわゆる夏の甲子園)を体験しているわけで。その時の気持ちを思い出せばいいんだから、こういう勝負は有利でしょ。
 戦前から色々言われていたけど、原監督ってのは結局「良かった」んじゃないかなあ。采配面では正直どうかと思うトコロもあったけど、大事なのは采配じゃなくて、むしろ「いかにチームをまとめるか」でしょ。何だかんだ言って急造チームだけに、まずはこれが最優先課題になるのでは。その点、今回はまとまりがあったんでないかな。
 原監督が「偉いな」と思ったのは、子飼いであるはずのジャイアンツの選手を「どちらかと言えば損な役目」に当てはめていたことかな。代走・代守備要員の亀井はともかく、基本スペックが似ている稲葉と小笠原の打順とか、第二ラウンド決勝の韓国戦(実は勝っても負けてもどーでもいい試合)の先発に内海を使うとか。代表選手ってのは、良くも悪くも「各チームを代表する選手」であり、当然プライドは高い。損な役回りに回されたら、「何でオレが…」と考えがちでしょ。けど、ジャイアンツの選手は絶対文句言えないわけで。この点、子飼いの選手を大事なところで使った星野監督より、好感が持てた。
 良かれ悪しかれ「らしいな」と思ったのは、選手の好不調をあまり気にせずに使い続けるところと、結構投手を引っ張るところかな。いかにも「ジャイアンツの野球」らしかった。ただ、今回はこれがいい結果を生んだと思われる。代表チームなんて「いい選手だらけ」なんだから、下手に小細工するよりああいう野球が良いのかもね。
 各試合を見て思ったのは、やっぱり日本は一番「ミスが少ない」野球をしていたってトコロかな。野球にミスはつきもの、日本だって「おいおい」ってプレーもあったけど、他の国は基本的にもっとヒドかった。これは選手の力と言うより、意識の問題ではと。「ミスはなるべく防ぐ、出てしまっても、被害を最小限で食い止める、逆に相手のミスを見つけたら、それにつけ込んで攻め立てる」ってことが、ある程度出来ていたような。
 韓国に関して言えば、「日本はそういう野球をやる」と、最も良く理解していたチームだったと思う。日本との戦いは「重たい」試合展開が多かったけど、そんな中でよく我慢していたような。キューバも米国も「粗い」野球やって自滅してたからなあ。今大会を総括すると、「一番丁寧な野球をやっていた国が一番で、その次に丁寧な野球をしてた国が二番」だったような。
 私にしてみれば、実は「最大の収穫」は、中国とオランダの健闘(苦笑)。中国は、日本戦を見る限り、「相手がマトモに野球やれば自滅する」チームだと思っていたのに…まさか台湾に勝つとは。ただこれは、中国がどうこうではなく台湾がダメダメだっただけかも。台湾球界は色々タイヘンだと聞いているので。「野球を知っている」国なんだから、盛り返してもらいたいところ。
 オランダは…一体何があった?流石に1次ラウンドD組の試合は結果しかチェックしてないので、どんなチームだったのかすらよくわからん。マイナー中心に米国で野球している連中が選ばれていたようなので、「放置しておけば自滅する」チームではなかったようではあるんだけど。「下手くそを見るのも勉強になっていい」と主張している私としては、やはり欧州でどんな野球が行われているのかをチェックせねば。とはいえ、こんな国に二度も負けるのかドミニカ…

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