3歳にしてキングジョージ挑戦…これは相当アホなことである。いくら斤量(背負わされる重量)恵まれるとはいえ、無謀どころの話じゃない。フサイチのオヤジやウオッカ陣営でさえ、ダービー制覇の次は「凱旋門賞」であり、キングジョージではない。ということは、そんなバカをやりそうなほど「壊れている」厩舎の馬に期待しなくてはならないわけだ。ずいぶんと狭い門だなあ。
そこまで壊れてる厩舎ってのは…橋口厩舎と森厩舎だけでしょ。橋口調教師はPOG本で「ダービー勝ってキングジョージだ!」って咆吼してたし、森調教師は何も言わなくても、ダービー勝ったらキングジョージ行くに決まっている。誰がどう見ても、この2人はアスコットの魔物にアタマやられてるからなあ。私同様(苦笑)。
でもなあ。ハードルはとにかく高い。なにせ日本ダービーを「単なる通過点だ」って考えなきゃイケナイんだから。無理無茶無謀なんてレベルじゃない。「男のロマン」なんて安っぽい言葉でどうこうってレベルの問題じゃないでしょ。それこそ、アタマのネジがぶっ飛んでないとできやしないことだ。それこそ、マトモな神経持った連中から面と向かって「アホか」と言われるぐらいじゃないと。
ただ…アスコットでの勝利には、その価値があると思う。何も知らない奴にどれだけ好き勝手言われようとも、全く気にならないでしょ。あそこには確かに魔物が棲んでる。ドバイや沙田もキョーレツだけど、アスコットの魔物もまたキョーレツだと思うな。これはごくわずかな人しか知らないことだと思うけど、まあ少なくとも日本には2人ほど私と同意見の人間がいるんだから、良しとしよう。
つーわけで、今年のPOGはこの両厩舎に期待をかけてみたいですね。いやまあ、もちろん「日本で一番尊敬してる」松山康調教師の馬も見捨てるわけにはいかないんですが。他にも色々…ただ、大原則として「目標は来年のキングジョージ」ってところはハズさないようにしないと。ということは、「凱旋門賞だ!」などというベタなこと言いそうな関係者の馬はハズすから…(以下略)
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