先週末最大のニュースと言ったら、やはりヴェンジャンスオブレインのドバイシーマクラシック制覇でしょ!嬉しいよ私は。心底嬉しいよ。ついに、ついにこの日が来たんだなあ…感謝感激雨あられである。つーわけで、浮かれまくりでお届けしましょう。
大方の日本人にとっては、「ポップロック負けたんだ、ふ〜ん」で終わりそうなこのレース。しかし、多少なりとも香港競馬を知ってる人間にしてみれば、この結果は仰天モノである。だって、香港馬がダービーディスタンスのGTを勝ったのだから。香港競馬贔屓の私でさえ、そんなものは見果てぬ夢だと思っていたのに。はっきり言って、日本馬がキングジョージや凱旋門賞勝つより難しいことだと思っていた。
何でそんなに難しいのか?香港馬の質が悪いから…ではない!ことマイル以下に関する限り、香港馬は侮れない。そんなことは日本人でもわかるでしょ。安田記念やスプリンターズSで好走する香港馬なんて、もはや珍しくも何ともない。この路線に関する限り、日本馬と五分の評価ができるはず。
しかしだ。マイル以上となると、途端に層が薄くなる。そりゃそーだ。香港のレースはほとんどが短距離なんだから。日本で言えばダービー・JCにあたるレース(香港ダービーと香港カップ)の距離は2000。これぐらいが限界であり、そこから上は勝負にならない…それが常識ってモノだった。
しかし、私はあえてヴェンジャンズオブレインを「推奨」した。香港競馬の常識は知ってるにもかかわらず。香港馬に2400は厳しいどころの騒ぎじゃない、勝つと予想するのはタダの大馬鹿…ってことをよーく知っていながら、それでもこの馬に期待したのだ。理由?そんなもの1つに決まっている。そーゆーことは全部承知の上で、なおかつ信じる価値のある馬だと思っていたからだ。他に理由なんていらないでしょ。
私の中でのヴェンジャンスオブレインは、無茶苦茶強い馬である。初めて見たのは一昨年の香港カップの時だけど、「ついに原居民様の後継が!」って期待をした。沙田2000なら、全盛期のハーツクライやディープインパクトと好勝負できると思うね。少なくとも、この時2着したプライドよりずーっといい馬だった。
それにしちゃあ、去年はあんまり名前聞いてない?体調不安があったからだよ。香港競馬は9月に始まり6月に終わるので、香港カップはシーズン半ばのレースとなる。にもかかわらず、香港カップの後はまるで出走できず。去年秋にやっと復帰したけど、香港カップでは明らかに万全ではない状態。それで3着するんだからやっぱり強い馬だとは思ったけど、結果が出なかったのは事実だ。
惚れた存在が、実力とは無関係なところで苦しんでいる…これは辛いよ〜。実を言えば、去年プライドが活躍するたび、「ヴェンジャンスオブレインの方がずっといい馬なのに…」とひそかに(でもないか)歯ぎしりしてた。特に凱旋門賞でプライドがディープインパクトに先着した時には、「ヴェンジャンスオブレインがマトモなら…」と、血の涙流して悔しがってました。日本人なのに(苦笑)。
しかしまあ、そんな辛いときでも惚れた馬を見捨てないのが私。日本馬ポップロックには悪いけど、ドバイシーマクラシックの出走表にこの馬の名前を見た瞬間、私の予想は決まっていました。ヴェンジャンスオブレインは強い。世界の一流馬と比べても決して遜色ない。そんな私の想いを、きっと形にしてくれるだろう…そう信じることにしました。条件の厳しさは承知の上で。「惚れた馬を追いかける」ってのは、こーゆーことでしょ。本当は「仕事放り出して、ドバイまですっ飛んで行って応援する」ってところまでやらないといけないんだけど(笑)。
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