2月9日
2007-02-10


 読者からカツ入れられちゃあ、気合い入れるしかないでしょ。「使っちゃイケナイエナジー」投入しまくりで行きますか!(おい)
 本日のお題は、某スポーツ新聞で評判の連載(らしい)である、「巨人軍再生」について語ってみようかと。私にとっては比較的どーでもいい話題ではあるんだけど、「ミスタースワローズ」若松元監督までもが語っているくらいだ。スワローズファンに過ぎない私が語っても、おかしくはないのでは。
 巨人軍再生…正直言って、これはお題からして間違っている。これが私の意見。「再生なんかしなくていい」って意味じゃない。「どーゆー状態のことを再生と呼ぶのか」をはっきりしないと、無意味だと思うから。なにせ、私が思うに「昔の巨人軍」は、絶対に再生不能だから。
 「昔の巨人軍」が再生不能なのは、何も「王・長嶋のような選手がいないから」とか、「強い巨人なんて時代遅れ」という意味ではない。どんなに強くなろうと、WBC日本代表以上の選手をかき集めようとも、王・長島級の選手を育成しようとも、結局昔の巨人ほどの人気は出ないと思うから。巨人がどうこうではなく、取り巻く環境が違いすぎる。
 何でそうなるのかって?巨人の人気には、重大な構造的欠陥があるってのが私の意見。巨人軍は「日本を代表する、全国区球団」なのに、争っているのが日本一だからだ。その昔ならいざ知らず、今の時代だとこの図式はキツいものがある。
 全国区球団が日本一を争うことの、どこがキツいのか?そこに「格上挑戦の美学」がない。コレに尽きる。日本を代表する球団なら、目指すのは世界一でなくてはいけない。反対に日本一を争うのなら、全国区球団でなく地方代表であるべきだ。巨人軍は構造的にこのどちらにも当てはまらない以上、今の時代だと限界があると思うんだな。
 まあ、これは言い過ぎかもしれない。よーく考えると「格上挑戦だと常に負け続けた馬」ディープインパクトがあれだけ人気を集めたんだから。この馬の場合、明白に格上挑戦と言えるのは「3歳の時に古馬に挑んだ」有馬記念と「海外に挑んだ」凱旋門賞(最近のJCは海外への挑戦とは言えない)だけじゃないの?無敗の三冠馬ってのは確かにスゴいんだけどね。
 格上挑戦の美学ってのは、人気が出るために不可欠な要素…じゃない。それは私も認めよう。問題は別のトコロにある。この図式を満たしていないと、「弱ければ見捨てられる」のだ。今の巨人ってのは、ちょうどこの図式にハマっている。だから人気が出ない。「巨人が凋落したのは弱いから」というのは、間違ってはいないけどコトの本質を突いていない。単に弱いだけが問題なのではなく、弱ければ簡単に見捨てられるトコロにも注目が必要じゃないかな。
私は日本人だ。だから、やはり何だかんだ言って日本馬には相当甘い。「さすがにキツいだろ」と言いながら結局馬券買っちゃった例がどれだけあると?勝ち負けだけが問題じゃないのだ。勝てそうもないから・弱いから・どうせ馬券当たらないから…で見捨てられるようなら、そもそも海外遠征なんて行かないっつーの。
 「日本一を目指す地方代表」「世界を目指す日本代表」の強みはここにある。強い弱いは問題じゃない。強くても弱くても、「自分達を代表する存在」であることは否定できないのだ。必然的に、弱いからって見捨てることなどできやしない。他のチームは、「自分達のチーム」じゃないのだ。そんなものを応援する空しさは、その昔ついテンジンショウグンを見捨ててしまった私には、よーくわかる。

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[灰色(スポーツ・学問など)]

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