1月4日
2007-01-05


 「年明けてから」やるべきことが満載なんですけど。いやはや。ま、実に下らないことばかりなんだけどね。ま、もうしばらくまったり過ごしますか。
 昨年末は忙しくて細かいニュースまで把握できなかったので、最近になってやっとコラムだの「2006年総括」といった記事を読んでいる。そこで今回は、いわゆるIT系のサイトが盛んに採り上げた「コンシューマー機について」語ろうかな。
 サイト情報を裏まで読むと、ある種の焦りがよくわかる。みんな揃って「PS3は大丈夫か?」って危機感を抱いているんだね。表立っては絶対認めないだろうけど。まあ、その気持ちはわかる。Sonyってメーカーはともかく、PS3が売れないのは業界として極めてマズいからね。
 こう書くと「広告宣伝が絡むから…」ってなことを考えがちだけど、実のところそれを離れてとってもマズい。日本のコンシューマーゲーム市場が崩壊しかねないからだ。私の怪しげな市場分析によると、その兆候が見えてるだけに。
 元々日本のコンシューマーゲーム市場ってのは、相当特殊である。ドラクエだのFFだのといった「日本的なゲーム」ってのは、実のところ日本でしか売れない。翻訳されてないから…って問題じゃない。日本人しか好まないのだ。なんでかね?ってのは私の長年の疑問だったりするんだけど。
 ところがだ。米国と欧州のゲーム市場が拡大し、それに反して日本でゲームが売れなくなってきた関係上、ゲーム市場は欧米の重要性が増してきてる。ソフトメーカーはともかく、ハード作ってるところは欧米を無視できない…どころか、下手すると欧米の方が重要なくらいだ。台数だけで言ったら、コッチの方が売れるから。
 IT系サイトが「PS3はヤバい」と公言できない理由はココにある。典型的な日本ゲーム作ってるところの大半は、PS3に「乗っかって」いる。PS2で売れていた「日本人向けゲーム」の続編はコッチで出すのが自然だし、ユーザーもそのつもりだから。けど、PS3が「日本国内でしか売れない」ってな状態になったら、確実にPS3のビジネスモデルが崩壊する。そうなったらPS3と一緒に日本ゲーム界が先細りしかねない。だからこそ、立ち上げ時の不安材料なんぞで脚引っ張られちゃ困るのだ。
 PS3は、相当野心的な性能を誇っている。はっきり言って、無駄に高性能だ。何でそうなのかと言えば、「あれもこれも」ってな具合に色々やらせるつもりだったからでしょ。その結果、「結局何がやりたいマシンなのか」よくわかんなくなってる気がするんだけど。
 個人的に大笑いなのが、「PS3はメディアプレーヤー」って売り方かな。BD再生と謎のSACD再生能力をウリにして、立ち上げ時期のソフト不足を補えるのでは…って期待があるらしい。私に言わせりゃ、「そんあこたあねーだろ」だけどね。
 PS2がDVD普及に一役買ったのは事実。けど、元々DVDは成功が約束されていたメディアで、その成功の幅を広げただけ。PS2もDVD再生機と言うよりは、「DVDビュワー」としてウケたんだと思う。それに対し、BDにビュワーが必要かどうかは、まだ疑問としか言いようがない。
 SACDについては…とりあえず、現状SACDを聴こうなんて奴は、Sonyの製品なんて信用してるワケがない。高級オーディオの世界ってのはそーゆーもんだ。となると、普通のCDどころかMP3の限界さえ引き出せないシステム(注:個人的偏見により、私のヘッドホンより安いオーディオセットはMP3の限界すら引き出せないとみなす)使って「音にもこだわりたい」などとヌカしてる方々にSACD買ってもらいたいってことだろうね。

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