4月3日
2006-04-04


 えー、4月最初の更新は色々と思うところあったんだけど、全部すっ飛ばして弔辞を。メジロマックイーンがこの世を去ってしまいました。合掌。
 今だから告白しよう。私はこの馬があんまり好きじゃなかった。スゴい戦績だってのは認めるけど、見た目強そうには見えなかったからなあ。かといって、トウカイテイオーのように敵愾心をあおっってくれたわけでもない。単に「お前が勝っても嬉しくないんだよ」などとブツクサつぶやいていただけのような気がする。
 それでも、私にとってこの馬は「強さの象徴」の1つだった。勝っても負けてもその評価はゆるがなかったものなあ。理屈がどうとか、戦績がこうとかいう評価を超越してた部分があったと思う。
 なんでこの馬がそんな評価を受けたのか?正直、今も謎である。この馬の現役時代を知らないと、あの競馬場に漂っていた「仕方ないよなあ」って空気は理解できないんじゃないかな。ディープインパクトみたいな「勝ってみんなで幸せになろう」って空気じゃない。近い存在だとテイエムオペラオーがいるけど、こいつでさえあの領域にはほど遠い。
 そんな馬だけに、この馬が負けたときは自動的に大騒ぎになった。また何と言うか、トンデモネー負け方をする馬でねえ…大降着ぶちかました秋天や、ダイユウサクの一発に屈した有馬記念は今も語り継がれている。「勝負事ってのは、強い弱いだけで語れるモノじゃねえ」ってことを教えてくれたような気がするね。これは大切な教訓だと思うぞ。
 正直言って、私にはこの馬のことはよくわからない。当時競馬覚えたばかりだったからなあ。ただ、それだけに何となく「とてつもなく巨大な存在」だったのは間違いない。この馬が亡くなったと聞いて、ものすげー喪失感がある。ただ、その正体が自分でもよく掴めない。好きでもなかったし、「強い」と認めているわけでもないのにね。
 これ以上は何を語っても愚痴になりそうなので、最後は軽く流そう。メジロマックイーンよ、お前がいない世の中ってのは、確かに寂しいよ。末永く「よくわからん奴」でいて欲しかった…
[青(競馬の話題)]

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