1月30日
2009-01-31


 諸般の事情により、昨日の続き。ブラウザのテストって、一体何をやっているのか書こうと思いまして。ま、あくまで「私がやっていること」なんだけど。
 私は現在別に「業務として」ブラウザをテストする必要はない。でもまあ、やっていることは似たり寄ったりとなるんじゃないかなあ。主なテストは、「自分が利用しているサイト」の表示が正しいかどうかなので。これは、対象のブラウザ使ってそのサイトに行ってみるしかない。
 他のテスト項目として、一応、「表示テストサイト」と「ベンチマークサイト」に行って、どんな数字が表示されるか試している。表示テストは「Acid3 Test」ってサイトで試している。このテストは「将来のWeb標準はこうなる予定です」って約束にのっとったテストであり、100点取れれば「合格」なんだそうな。ただし、今現在「正式版」で100点取れるブラウザは存在しない。
 このテストで高得点叩き出すのは、Opera 10.00(α版)とLunascape(RC版)のWebkitエンジン使用時。両方とも100点満点を取れる。もっとも、だからといって両ブラウザが「正しい表示」するというワケでもない。Operaに至ってはYahoo! Japanのサイトからしてオカシー表示になる(IEかFirefox使ってくれってメッセージが出る)わけで。
 なお、このテスト、IEは滅茶苦茶点が低い。IE7も8も「見るに堪えない」表示になり、得点は「多分」ヒトケタ。「多分」とつけたのは、表示が崩れまくるので「おそらくコレが最終評価なんだと思われる」ってな推測が必要になるから。LunascapeもレンダリングエンジンをTrident(IE互換)にすると、似たような点数になる。
 ベンチマークによるスピードテストサイトはいくつかあるけど、「SunSpider JavaScript Banchmark」ってサイトのテストを愛用している。雑誌記事などでもよく見かけるし、テスト時間もそうかからないので。このテストはあくまで「JavaScript」が速いかどうかのテストに過ぎないので、必ずしも体感速度と一致はしないはずだけど、まあおおむね「このテストで速いブラウザは、体感速度でも速い」ようだ。
 このテストの数値は、基本的にGoogle ChromeとLunascapeが速い。LunascapeはGeckoエンジン使用時が最速で、Webkitエンジン使ってもかなり速い。Trident使用時は遅いけど。Google Chromeはこの手のベンチマークは確かに速い。
 ただまあ、大事なのはベンチマークの結果ではなく、「体感速度」と「使い勝手」でしょ。コレに関する限り、私の中で答えは出ている。Firefoxがイイ。でも、このブラウザには弱点もあるので、IEとSafariで補うのが良い。Lunascapeは実用品としては「イマイチ」だけど、レンダリングエンジン切り替えてサイトの表示テストを行うのに最適なので、これもあると便利だ。Operaは使い勝手も悪いしベンチマーク数値もふるわないけど、「対応してるかどうかのテスト」を行って遊ぶ分には悪くない。問題はGoogle Chrome。コレは表示速度はいいけど使い勝手がイマイチで、何より「怪しげな挙動」が多い。
 各ブラウザについて、個別の評価をしてみよう。あくまで「私の評価」だけど。まず最初はIEの8(RC版)。β版含め、今のところ「コレは問題だ!」ってふるまいは見せてない。Real Playerの挙動が一部オカシイけど、目くじらたてるレベルじゃない。まだ山ほどある「IE6.5を使え」と指定しているサイトの大半(当然、全てではない)がキチンと動作するので、「1つしかブラウザ入れない」のであれば、結局コレを選ぶのが無難なのでは。

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[茶色(PC・webなどの話題]

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